■ NY株展望 3/20-24: リスク回避優位 ± FOMC

おはようございます。

週末のNY株式市場は反落。朝方発表された3月ミシガン大学消費者信頼感指数(63.4、市場予想67.0)がインフレ動向の落ち着きを示したものの、根強い金融不安とともに景気悪化懸念を高め、債券買い(金利は低下)株式売りのネガティブトレードが進展。11時以降引けにかけては31,800ドル台をコアレンジとする持ち合いに移行。セクター別ではファーストリパブリックへの支援を表明しているJPモルガン、バンクオブアメリカなど11行の他、景気敏感セクターが軟調に推移。

ナスダックも反落。テスラ、メタ、アマゾンなどが指数の足を引っ張った一方、アルファベット、AMD,マイクロソフトが買われるマチマチの構図。

NYダウ 31,862ドル -384
ナスダック 11,630 -86
米10年債利回り 3.409% -0.174
為替 131.89円/ドル
NY原油 66.38 -1.97
日経先物(6月限) 26,710円 -320

□ テクニカル : NYダウは右肩下がりの10日線に上値抵抗感を示す(戻り)売り優勢の形状。再度32,200ドル台後半まで切り返すようなら、低水準でのMACD陽転を含めた複数の買いサイン点灯による反騰トレンド入りが期待される反面、再び31,500ドルを割り込むようなら「31,000ドルの攻防」が視野に。

ナスダックは、連日の10日線上での着地、低水準でのMACD陽転などが、3/13安値(10,982)での底打ち・反騰トレンド入りを示唆。

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米10年債利回りの急低下はマーケットの景気の先行き不安・リスク回避志向を示唆。ただし、ドルインデックスの安定感を踏まえれば、(現在のマーケット評価で通説となっている)金融システムの深刻度は浅いと判断しています。※ 初心者向けワンポイントアドバイス金融システムの深刻度はドルインデックスに注目!も参照ください。

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■ NY株展望 : リスク回避優位 ± FOMC

NY株 ≒ NYダウは根強い金融システム不安がネックとなるリスク回避優位の形勢をベースとしながら、FOMC(3/21,22)と直後のパウエルFRB議長の会見を経た金融政策の先行き、金融システム不安への取り組みを加減した推移へ。想定レンジは波乱含みの31,200-32,500ドル

FOMCに関しては、インフレの落ち着きや金融機関の信用不安の解消目的を背景とした025%利上げがコンセンサス。仮に0.5%利上げに踏み込むようなら直近の株価の下支えとなってきたハイテク株の売り直しによる下値模索が警戒されるものの、株高に際しては「FRBは金融システムを安定させる自信がある」との後講釈が成立。

一方、0.25%利上げを含むハト派化に傾斜した場合も、理論上はハイテク株主導の株高が期待されるものの、株安に際しては「FRBは金融システム不安を深刻視している」との見方が可能に。

すなわち、(よほどのサプライズがなければ)重要なのはFOMCの結果そのものではなく、マーケットの反応であり、FOMC後の騰落に逆らわない売買スタンスが正攻法となりそうです。

※ 直近の株安基調はFOMC前の金融資本のポジション整理が主要因 → 売却予定数は既に相応分が処理されている可能性が高い → (FOMC直後の下押しはあっても)4月前半に向けて上昇トレンドを形成する可能性が高いと判断しています。

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Source: 株研究

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